すべてがうまくいく「幸せ」のエッセンス‥インナーチャイルドを癒すのシリーズ続編です。

今回は「放っておかれた子ども」の例です。

ネグレクトは、育児放棄や育児怠慢とも呼ばれる児童虐待の一つです。

厚生労働省の定義では「家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない」などがネグレクトの例で、もう少し詳しくは、下記の項目が同省によって挙げられています。

 

・子どもにとって必要な情緒的欲求に応えていない(愛情遮断など)
・食事、衣服、住居などが極端に不適切で、健康状態を損なうほどの無関心・怠慢など
・子どもを遺棄すること
・祖父母、きょうだい、保護者の恋人などの同居人が身体的虐待、性的虐待心理的虐待を行っているにもかかわらず、それを放置すること

 

他の虐待に比べて「見えにくい(気づきにくい)」とされますが、ネグレクトは成長後に最も強い影響が出るとも言われています。乳児や子どもにとって長時間放っておかれる、必要な世話をされないのは死に至る危険性があり、ネグレクトは犯罪を含めた社会問題になっています。

放っておかれることで病気になったり、病気が治らなかったりしますし、その他にも身体が不衛生になったり、食事を与えられないことで食べる事に対して非常に強い執着が見られたりするため、結果として学校でのいじめにつながるケースもあり、それもまた社会問題になっています。

あまりにも凄惨な虐待体験をインナーチャイルドに持つケースは、医療や福祉機関に相談する方が望ましい場合が多く、民間資格のヒプノセラピストが行うのは、もう少し緩やかな症例で、それが職業上の区分であると私は考えています。

先の「子どもにとって必要な情緒的欲求に応えていない」の場合にはインナーチャイルドセラピーを通じて感情の解放を行えるので、大人になった今でも「(子ども時代に)もっと、かまってほしかった」「分かってもらえなかった」「いつも寂しかった」と感じている方におすすめしています。

あるいは、インナーチャイルドの時代に戻ってみてはじめて自分がそのような思いを抱いていたことに気づく方もいます。

成長段階のなかで、子どもは親に対して「かまってもらいたい」「自分のことを見ていて欲しい」と願います。でも、親が仕事で忙しかったり、弟や妹の育児に追われていたり、親も家族の介護や自分の病気などの理由で子どもに対して十分なお世話ができないことがあります。

仕方のないことではありますが、それでも「放っておかれた子ども」は、やはり寂しい気持ちを抱えています。そのような場合にはインナーチャイルドの願いをかなえてあげられる場面を想起させ、その子どもが願っている場面をたくさん体験してもらっています。

インナーチャイルドの願いは、たいていそれほど難しいものではありません。子どもらしい願いがほとんどで、その場面の想起では誘導しているこちらも温かい気持ちになります。

例えば‥

お家でお母さんと一緒に遊びたい。

遊んでいるところをお母さんに見ていて欲しい。

お母さんと手をつなぎたい。

お父さんに肩車してもらいたい。

家族みんなで遊びたい。

などなど、、こうした願いをかなえることで、インナーチャイルドに温かい愛情体験を注ぎ入れることが出来ます。

お母さんが特別なケアを必要とする下の子に時間を取られ、いつも寂しい思いをしていたインナーチャイルドが、下の子抜きでお母さんをひとりじめにして心ゆくまで遊び、十分満足できたところで、下の子をその場に呼びよせ、下の子を可愛がりながら一緒に遊んだ例もありました。

子どもは、小さいながらも本当によく分かっている‥と感じた瞬間です。

興味深いのはインナーチャイルドの望みの多くは「お母さんとの触れ合い」であることで、それだけ母子間の愛着形成はインナーチャイルドの癒しにとって必要不可欠なものなのだと感じます。

寂しい気持ちを抱えてきたインナーチャイルドへ。

小さな頃に叶えられなかったことでも、潜在意識の世界は時空間がないから、大人になった今からでもその体験をすることが可能です。

小さな頃、お母さんやお父さんにあなたがして欲しかったことは何ですか?

ヒプノセラピーを通じて、どのような事でも、今から叶えることが出来ますよ。

次回もまたインナーチャイルドのことを書きますね。