すべてがうまくいく「幸せ」のエッセンス‥今日からヒプノセラピストコースがまた始まりました。

一日目は催眠の理論が中心の座学です。

催眠にはスピリチュアルなイメージがありますが、実はきちんとした理論があり、科学的な根拠もあります。

催眠の理論のなかで私が最も好きなのは「催眠の歴史」の部分です。

ハーブでもアロマでも「歴史」が好きです。

学校の歴史の勉強は好きでなかったのに、自然療法の歴史はとても好きです。

古代の催眠の歴史のなかで、私が最も好きなのは「眠りの寺院」のエピソードです。

眠りの寺院とは、古代ローマやギリシャの神殿にあった癒しのための場所です。

古代のレリーフにその時代の催眠療法の様子が描かれているものもあります。

そこでは夢のなかに神が現われ、病気の治癒のための方法を伝えてくれたそうです。

その他にも、サイコマンテウムやプシュコマンテウムと呼ばれる場所では、死者との対話を行ったと言われています。

どちらも「夢殿」といった魂の癒しを行う場であったのだろうと想像されます。

神官たちがそこで行っていたのはご託宣とエネルギーヒーリング、そして按摩法です。

おそらく、来訪者はベッドに身体を横たえられ、その身体に神官が手をかざしたり、身体をさすったりして、変性意識にさせたうえで、神の言葉を伝えたのでしょう。

施術の前には若干のアルカロイドが含まれる飲み物や食べ物も用意されていたそうですから、一種の薬草療法も含まれていたのだと思います。

ローレルベイ(月桂樹)の香りなども、デルフォイ神殿の神官が口にその葉を加える事で変性意識を作りだしたと言われています。

ローレルベイ精油にも心をうっとりさせる作用があります。

 

ハーブもアロマも、ヒプノセラピーも源流をたどると、そのようにしてつながっているのが面白く、どこまでも探究したくなってしまいます。

さて、ここからは私の体験談となる、眠りの寺院のお話です。

催眠下で眠りの寺院を訪れた時のこと‥

石で出来た建物のなかに入り、奥に入っていくと廊下は狭まり、あたりは薄暗くなっていきます。

一番奥には祭壇のような場所があり、神が祀られています。

祭壇には火が焚かれ、祭壇の手前には水盤があり、水もしくはオイルが湛えられており、そこに自分の顔を映してみる事も出来ます。

会いたい人がいれば、その水盤の面に呼び寄せることが出来、生者であれ死者であれ、水面を通じて会って話をすることが出来ます。

神官らしい人が私を横たえてくれ、厳粛な様子で何事かを唱えてくれます。

私は目を閉じ、そのままその時の自分が行きたい場所へ行き、知りたい事、たずねたい事を自由に問いかけます。

催眠下で神のような存在が現れてくれる事もあれば、小さな動物や花や葉が現れたり、樹の精霊であったり、老人であったり、光であったり、その時その時で見る事の出来るイメージは変わります。

十分に知りたい事が分かったと感じられたら現実の世界へと戻ってきます。

催眠から覚めた後はとても心地よく、とても深い安らぎが感じられます。

このような体験を何度もしていくと潜在意識が浄化され、現実のいろんな感覚が研ぎ澄まされてきます。

催眠療法は、新しいヒーリング方法がたくさんあるなかでも最も古くからあるオーソドックスな自然療法です。

私自身のヒプノセラピストコースを通じて、潜在意識の奥深さと面白さを、たくさんの方に伝えたいと願っています。