すべてがうまくいく「幸せ」のエッセンス‥公式ショップサイトに新しい調合香のレシピが加わりました。
商品名は「邯鄲(かんたん)~Dream Pillow~」です。
このレシピは邯鄲の夢枕、一炊の夢などのタイトルで知られている中国の小説をモチーフにしています。
調合のイメージの基になったのは「水墨画のようなブレンド香を創ってみたい」と思ったのが始まりです。
水墨画‥墨‥墨汁‥‥
連想的にパチュリーの香りがすぐに思い浮かび(パチュリーは実際に墨汁の香り付けに使われていた歴史があります)
そして、子どもの頃に読んだ「邯鄲の夢枕」のお話が鮮明に思い出されました。
小学生の時に子ども向けの図書で読んだこの物語は、こども心にも深い印象を残しました。
後に「枕中記(ちんちゅうき)」として読み返し、このストーリー展開はとても催眠的だなと感じました。
主人公の盧生が邯鄲の枕を借りて宿でうたた寝する間に見る夢はまさにパラレルワールド。
望むままの自分を人生を見ることも出来るし、さらにその先を、先の先まで見ることも出来ます。
それらはヒプノセラピーで行う自己変革と同じように、そのたびごとに見る夢は違ってくるのだと思います。
今回、水墨画を想わせるオリエンタル調のブレンド香に仕上げるために様々に試作し、何度も作り直して完成させました。
パチュリーの香りを引き立てるために白檀や没薬、セラータ乳香などの香材を多めに配合し、金木犀の乾燥花、カラマスルート、スターアニス、オレンジブロッサムなどのアクセントになる香材も東洋調でまとまるようにしました。
(最初にパチュリー多めに作ってみたら、なんだか「野焼き」のように雑駁な印象だったので配合率を変えてみました)
スターアニスは最後に加えましたがスパイスの香りが加わることで、はっとするほど全体の印象が変わります。
これは精油やハーブのブレンドでも同じです。
この調合香を焚いて瞑想したら、面白い映像が浮かんできました。
自分が地上からすうっと離れて浮遊し、地上を見下ろしている俯瞰の図です。
人々がどんどん小さくなり、まるで蟻のように見えるたくさんの人たちが生きている、その様子を眺めている自分がいる‥
その様子を見ているうちに(ああ、みんな、それぞれの役割を持って生まれ、そして終えていくんだな)ということが深いレベルで理解できました。
俯瞰している私自身もその役割を持った人たちのなかの一人であり、私にも何かの大事な役割があって、それを果たして終えていくんだ‥
そのようなことが感じられました。
調合香の面白さはテーマに沿って自由自在に作ることが出来ること。
そして、出来上がった香を焚くことで、テーマが意図する気づきや解放が得られることだと私は思っています。
次の調合香もお楽しみに。
調合香、面白そう、楽しそうと思われたら、皆さんも香材をブレンドして作ってみませんか♪


